突然自分に何かあったとき、残された家族だけには迷惑がかからないように。
そう考える人は多いのではないでしょうか。
今のうちからパソコンやスマートフォン内のパスワードやデータなどを明記しておくことで家族の負担も減らせます。
本記事では今からでもできるデジタル生前整理について解説します。
デジタル生前整理って何をするの？
デジタル生前整理とは、自分が亡くなった後に家族が困らないよう、パソコンやスマートフォンなどネット上のデータを整理することです。
今や誰もがデジタル資産を持つ時代です。
早めに取り組むことで、安心して日々を過ごせるようになります。
パスワードやアカウント情報の整理
SNSやネット銀行、サブスクリプションサービスなど、多くのサービスがIDとパスワードで管理されています。
これらの情報が分からないと、家族は手続きも進められず大きな負担になります。
まずは、よく使うサービスやアプリをリストアップし、それぞれのID・パスワードを整理しておきましょう。
エクセルや専用アプリ、手書きのノートでもOK。
重要なのは、家族が「どこを見ればいいか」が分かるようにしておくことです。
安心して引き継げるよう、日頃から情報をまとめておくことが大切です。
写真やデータのバックアップ
パソコンやスマートフォンに保存されている動画や写真、文書などのデータは、かけがえのない思い出や大切な情報です。
これらを整理せずに突然のトラブルが起きると、取り戻せなくなることもあります。
日頃からクラウドや外付けハードディスク、USBメモリなどにバックアップを取る習慣を持つことが重要です。
特に写真や動画は家族にとっても宝物。
「見られる状態」で残しておくことが、残された人への優しさになります。
定期的なバックアップを習慣にしましょう。
解約すべき契約のリスト化
動画配信サービスや音楽アプリ、オンラインショッピングサイトなど、気づかぬうちに契約しているサブスクリプションは意外と多いものです。
自分に何かあったとき、それらを知らずに放置してしまうと、毎月の支払いが続いてしまうこともあります。
そうしたムダな出費を防ぐためにも、契約中のサービスを一覧にまとめ、「解約すべき契約リスト」を作っておくのがおすすめです。
支払い方法（クレジットカードや口座情報）も一緒に記載しておくと、家族がスムーズに手続きを進めやすくなります。
すぐに始められる３つのステップ
「デジタル生前整理」と聞くと難しく感じるかもしれませ。
実は今日からでもできる簡単なことから始められます。
まずは、パスワードや契約情報などを整理することからスタート。
次に、不要なアカウントを削除して、情報の断捨離を進めましょう。
そして最後に、家族への思いを込めた「デジタル遺言」を残しておけば、より安心です。
小さな行動が、大切な人への大きなやさしさにつながります。
パスワード管理帳を作る
パソコンやスマートフォンのアプリ、SNS、銀行、ショッピングサイト…。
多くのサービスで必要となるパスワードは、自分だけが覚えていても、いざというときには誰も分かりません。
そこで役立つのが「パスワード管理帳」。
手帳やノート、エクセルなどに自分のID・パスワード・サービス名を一覧でまとめておきましょう。
書いたものは家族に「この場所にあるよ」と伝えておくことも忘れずに。
セキュリティが心配な場合は、パスワード管理アプリも活用できます。無理なく続けられる方法を選ぶことがコツです。
不要なアカウントを削除
使っていないネットサービスのアカウントは、放置すると個人情報の漏洩リスクにつながることもあります。
また、家族が整理する際にも、どれが重要でどれが不要か分かりにくくなり、手間がかかってしまいます。
今のうちに、使っていないSNSや通販サイト、サブスクなどのアカウントを見直し、不要なものは削除しておきましょう。
ログイン履歴や登録情報を見直すことで、自分のデジタル環境の整理にもつながります。
身軽な状態にしておくことで、後悔のない準備ができます。
デジタル遺言を作る
遺言と聞くと堅苦しいイメージがありますが、デジタル遺言はもっと気軽に、自分の想いや大切な情報を家族に伝える手段です。
たとえば「このUSBに写真が入っています」「SNSは削除してもいいよ」「このファイルを見てね」など、伝えたいことを一つのファイルやメモにまとめておきましょう。
Wordやメモ帳アプリでもOKです。
USBやクラウドに保管し、場所を家族に伝えておくことで、遺された人の負担をぐっと減らせます。
生前に少し手をかけることで、家族への思いやりがカタチになります。
もっと詳しい情報は下記よりどうぞ。
